鉄道会社の女性向け制服がつまらない?

鉄道会社の制服は男女でデザインの違いがほとんどないなど、他の接客業の制服と比べるとちょっとつまらない感じがします。
初期の女性向け制服

鉄道各社に女性の駅員や乗務員が入り始めたころは、バスガイドや航空各社の客室乗務員などといった制服がもとになったデザインが多かったように思います。
制帽はチロリアン帽(女性警官と同じタイプ)が多く、ネクタイはリボン型、ボトムスはスカートやキュロットが一般的でした。
スカート、リボン型のネクタイが減少し始める
2010年前後に制服のリニューアルを行う鉄道会社が多くありました。このときにパンツスタイルにしたり、リボン型のネクタイをやめたりするところが多かったように思います。
制帽に関してはケピ帽(ドゴール帽)を採用するところ、チロリアン帽を採用するところが半々くらい、男性向けで一般的な官帽を採用するところは珍しかったです。
男女ともにシャツ(ブラウス)にボタンダウンや色柄入りのものを採用するところも多くなってきました。
男女ほぼ同様のデザインへ
2020年以降にデザインを変更した各社の傾向として、男女でデザインの差がほとんどないことが挙げられます。
制帽に関しては、女性も男性向けで一般的な官帽とするところ、女性はケピ帽(ドゴール帽)とするところが多くなってきました。JR東日本のように性別によって制帽のデザインを固定しない例(男女とも官帽、チロリアン帽を選択可能)も出てきました。チロリアン帽を採用する事業者がかなり減っており、鉄道会社の女性向け制服としては無くなりそうな勢いです。
初期の女性向け制服からすると非常に地味な印象となってきました。
安全性や迷惑行為対策?

まず、パンツスタイルになった理由はまちがいなく安全性の問題と思われます。
列車とホームの間にはすき間が生じますので、特に車掌の場合は駅に到着するたび、これに起因するケガ(労働災害)のリスクがあります。実際にそうしたケガも多く発生し、スカートではケガのリスクが大きすぎると鉄道各社の認識が一致していそうです。
また、女性乗務員が盗撮の被害に遭うことも多いそうで、男女で制帽を統一することによってそうしたリスクを減らしていることも考えられます。
運転士の場合だと、制帽は車両点検時の保護具(ヘルメット)の役割もあるようです。乗務員の制帽としてチロリアン帽が減少する背景には、車両点検時の保護具として機能が不十分という判断に至った可能性もありそうです。
特別車両のアテンダント
グランクラス、プレミアムカーやプライベースといった特別車両のアテンダントでもそうした傾向はかわりません。
ここ最近登場した阪急電鉄のプライベースでは男女共通のデザイン(当然パンツスタイル)となっており、京阪のプレミアムカーに関してもライバル出現に合わせてジャケットを男女共通化したようです。京阪プレミアムカーの女性向け制服は一見ロングスカートに見えますが、ワイドパンツとなっています。
JR九州の観光列車や南海電鉄の特急乗務員などは、初期の女性向け制服という印象です。キュロットやスカートで乗務する女性乗務員は本当に珍しい存在となりました。