東京ドームシティの事故について
年数回、コスプレイベントで訪れている東京ドームシティで、アトラクション点検中の事故が発生しました。この事故について個人的な意見を述べます。
原因は?
こうした「機械に挟まれる、巻き込まれる」事故の多くは決められた手順を守らなかったことによって発生することが多いと感じています。今回の事故の場合ですと
・誤ってアトラクションを起動できないようにするなど、誤操作を防止する措置は取られていた
・挟まれる恐れのある場所で作業をしていた
・座席部分が落下した際に挟まれる恐れがある状態であった
このことから、アトラクションの座席部分にストッパーを取り付けるなどといった防護措置を怠っていたことが原因ではないかとみていました。
その後の報道で「アトラクションの一部からオイル漏れが発生し、その影響で座席部分が落下してメンテナンスを行っていた従業員が挟まれた」ということがわかってきました。
責任の所在について
22日までのマスコミ報道からは「必要な安全上の措置が不足していたか、怠っていた」など遊園地側にほとんどの責任がある可能性高いと感じていました。
しかしながら、座席が落下してきた原因がアトラクションのオイル漏れということで、イタリアのアトラクションメーカーにもある程度の責任があるのではと感じています。例えば、オイル漏れを起こしても直ちに座席部分が落下しないような設計にする、そのような事態が発生した場合に急激に落下しないような機構を備えるなどです。
「オイル漏れを起こした部品(電磁弁)の選定ミスや異種取り付け」「メンテナンス用のストッパーが備え付けられていなかった」などという設計や製造に起因する原因があれば、アトラクションメーカーも責任が問われるかと思います。
また、アトラクションメーカーが作成した取扱説明書の中で、メンテナンスの手順や方法がどのように記述されていたか、という点も気になるところです。メンテナンス手順の中に「座席部分を最下部から上げて作業するときは、落下してこないように措置をする」といった記述があったのか、無かったのかという点でも責任の度合いが変わると思われます。
今後の営業は?
15年ほど前、ジェットコースターから来園客が転落した事故ではすべてのアトラクションが4カ月程度営業が休止になったとのことです。今回の場合も、原因の究明やこれに関する対策などといったものを講じてから営業再開ということになり、大型連休には間に合わない可能性もあると思われます。
コスプレイベントは6月下旬に予定されているようですが、その時点で営業が再開されていたとしても、中止や延期などといったことも考えられます。15年ほど前のジェットコースターの事故の際は、事故に遭った来園者がコスプレイヤーの撮影を目的に訪れていた、ということもあり数年ほどコスプレイベントの開催が休止されたという情報もあります。
大型連休という書き入れ時に営業を休止しざるを得ない、というのは遊園地の運営にとってかなりの痛手になると思います。また、このアトラクションは2024年に運行を開始した比較的新しいものですが、救出作業でアトラクションの部品を壊しており、再発防止策が策定されたとしても、その部品が手配できるまでは運行できないと思われます。
残念ながら撤去され別のアトラクションへの入れ替えという可能性も否定できません。実際、開業初日に事故を起こして営業を再開しないまま撤去となったアトラクション(よみうりランドのジェットコースター)もあるということです。